研究所の受付に切り花の美しいアジサイが優しく花開いています。花瓶の中のアジサイは、やがて少しずつ元気をなくしてゆきました。茎を切っても切っても、もうだんだんに元気さを失っておりました。
オルゴールを聞かせた植物がひびきの方に傾いてゆく例があるのを思い出して、あじさいを自動オルガンとディスクオルゴールの間に置いてみました。
うつむき加減だったアジサイの花が大きく上向きに開いたのです。その変化におどろきました。
このアジサイが切り花であったこともびっくりしましたが、その後、1ヶ月もの間、元気に花を咲かせ続けたことにも驚きました。
ひびきの効果が本物だったと、スタッフと語り合いました。
付記:
庭の紫陽花を切って研究所に生けたのは6月6日です。
以降、水切りして切花の極一般的な手入れをしてまいりましたが、6月21日になって水切りしても、しおれたまま花弁(紫陽花はガクでしょうか)が垂れたきりでした。
そこで三枚目の画像の様にオルガンとディスクオルゴールの間に置いてみたところ(スワンは写っていませんが)、2時間ほどしてみると花部が上を向き、しおれていた表面にハリが回復してみずみずしさが蘇ったのです。
以降紫陽花はこのサイクルを繰り返し、ゆうに40日間は咲き続け、小さいながらも
研究所を彩ってくれました。そして本日7月15日をもって下げることにいたしました。
紫陽花の切花をこんなにも長きに渡って咲き続けたのは初めてでした。
お客様も大層驚かれ、励みにされた方もいらっしゃいました。
おかげさまでわたし達もあやかりたく積極的に聴かせて頂いております。
安治佐為(あぢさゐ)の八重咲くごとく 弥つ代にを
いませ我が背子 見つつ偲ばむ 橘諸兄(たちばなのもろえ) 記:福岡 中島